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それあるっ!劇場 ~きつねパンダ一家~

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それあるっ!劇場 ~きつねパンダ一家~

北九州市で元気に暮らすきつねパンダ一家が、あるある話のメインキャラクターとして、ある時は障害のある当事者として、またある時は家族として、いろいろな場面に登場する「それあるっ!劇場」

今回は喉頭摘出者のお話です。

 

〈エピソード6〉内緒話にはお気を付けて

 

皆さんは喉頭(こうとう)摘出者(てきしゅつしゃ)についてどれくらい知っていますか?

喉頭摘出者とは、悪性(あくせい)腫瘍(しゅよう)により喉頭部(声帯)を全て摘出し、音声機能を失ってしまった人たちのことを言います。

手術の際に前頸部(ぜんけいぶ)(首の前の部分)の顎(あご)から下7~8センチのところに穴(気管孔(きかんこう))を開けて肺とつなぎ、そこから呼吸をすることになりますので、術後、食道とつながっているだけの口と鼻からは呼吸ができず、また声帯とその周辺の組織がなくなるので発声が出来なくなります。

ですが、手術により音声でのコミュニケーションが全く出来なくなる訳ではありません。訓練をして以下のような代用音声を取得することで再びコミュニケーションをとることが出来るようになります。

 

‹代用音声による発声方法›

食道発声…口から食道に空気を入れ、ゲップ方式で声を出す方法。

電気式人工喉頭(EL*)…頸部(けいぶ)に人工喉頭を当てて振動させ声を出す方法

  *Electro Larynxの略

 シャント発声…手術で気管孔と食道との間に細い管(シャント)を作り、気管孔を指で塞(ふさ)ぐことで肺に取り込んだ空気を使い、食道入口の粘膜(ねんまく)のヒダを振動させて声を出す方法。

 

 今回登場のパパパンダは、人工喉頭を使っていつも子供たちとコミュニケーションを取っています。

 いつも仲良しのこの親子。

今日は、ママパンダに内緒でへそくりを使って3人で遊ぼうとヒソヒソ話をしようとしたのですが…。

 しかし、この人工喉頭には短所があったのです。

 なんと、機械の音量をどんなに小さくしてもささやき声にはならず、内緒(ないしょ)話(ばなし)に向いていないのです。

話の中身がママパンダに丸聞こえ。

パパパンダさん、くれぐれも内緒話にはお気を付けて。 

 

それ以前に・・・

この文章を読んでいる世のパパさん達、そもそもこっそり貯めたへそくりを、ママに内緒で使っちゃいけませんよ。

 日頃のママへの感謝の気持ちを表すために使ってくださいね。

ここまで本文です。

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