新年のご挨拶
館 長 安藤 薫
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
昨年は戦争という言葉を身近に感じた年でしたが、災いの無い平和な世界になること
をお祈りします。
さて、冬の風物詩とも言われる清水寺で発表される「今年の漢字」は、20周年を迎
えたそうで、昨年の漢字は「安」でした。
「安」の意味は通常、安心、安全、安泰など、穏やかに心を落ち着けるという意味で
使用されますが、昨年選ばれた理由は、安保法案やテロへの不安、建築偽装の不安など、
安心を脅かされる「マイナス安」のイメージが強かったと思います。ちなみに、「安」の
漢字の語源はウ冠に女と書き、「家」と「女」を現していて、家の中で女性がくつろいで
いる様子から、「やすらか」という意味を表すようになったとのことですが、昨今、料理
の得意な男性や育児を積極的にするイクメン、退職を迎えた男性等、男性も家にいるこ
とが多い時代になり、家の中に男性がいることがやすらかという日が来るかも知れませ
んね。
兎にも角にも社会全体はもちろんですが、まずは身近な所で安心、安全な図書館であ
るために、今一度気を引き締めて職員一同取り組んでいきたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。