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◆ 2025年度の主な文学賞受賞作品
今年度の、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹介します。
●第78回野間文芸賞
「世界99(上・下)」 村田 沙耶香 著
〈内容〉性格のない人間・空子は、コミュニティごとにふさわしい人格を作り、キャラクターを使い分けて生き延びてきた。だが、ペットのかわいい生き物・ピョコルンが、とある能力を備えると…。 (点字・デイジー 着手あり)
●第47回野間文芸新人賞
「時の家」 鳥山 まこと 著
〈内容〉青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。 (点字・デイジー 着手あり)
「カンザキさん」 ピンク地底人3号 著
〈内容〉「わしのこと以外、書くことなんてないやろ」カンザキさんは、悪魔だったのか、それとも――。圧倒的な暴力と不条理の果てに、見えてくる戦慄の光景。注目の劇作家によ初小説! (着手なし)
●第20回中央公論文芸賞
「熟柿」 佐藤 正午 著
〈内容〉轢き逃げの罪に問われ、裁判中に息子、拓を出産したかおり。出所後、息子の顔見たさに園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、西へ西へと各地を流れていくが…。 (点字・デイジー 完成あり)
●第41回太宰治賞
「フェイスウォッシュ・ネクロマンシー」 栗原 知子 著
〈内容〉息子の不登校に悩む四十代の「私」。美容品を扱う店でテスターを使用したその日から、祖母の霊を降ろせるようになってしまった。掃除に打ち込む「私」の傍らで、もの言わぬ祖母は何をどう感覚しているのか。重曹と洗顔料と生家の思い出を携えて、パート主婦が越冬する。 (デイジー 着手あり)
●第61回谷崎潤一郎賞
「熊はどこにいるの」 木村 紅美 著
〈内容〉暴力から逃れた女を匿う山奥の家に暮らす、リツとアイ。津波ですべてを失ったサキと、災後の移住者であるヒロ。震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。 (点字・デイジー 完成あり)
●第23回開高健ノンフィクション賞
「シリアの家族」 小松 由佳 著
〈内容〉風土に根差して生きる人々を撮り続ける著者は、シリアの沙漠で総勢70名という大家族アブドゥルラティーフ一家と出会い、その十二男、ラドワンと恋に落ちる。 やがて「アラブの春」から始まるシリア内戦に巻き込まれ、一家は故郷パルミラを追われ、難民として散り散りになってしまう。 (点字・デイジー 着手あり)
●第35回ドゥマゴ文学賞
「ロッコク・キッチン」 川内 有緒 著
〈内容〉みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ?福島第一原発事故から14年、国道六号線(ロッコク)を旅して綴った温かくておいしい記憶。再生と希望に出会うノンフィクションエッセイ。 (点字 着手あり)
●第53回泉鏡花文学賞
「墳墓記」 高村 薫 著
〈内容〉老いて死に瀕した一人の男が、長い長い仮死の夢を見る。そこに沸き立つのは高らかな万葉びとの声、源氏物語や伊勢物語の声、古今・新古今の歌の声-。古代と現代文の自在な往還を試みた長編小説。 (点字 完成あり、デイジー 着手あり)
「奇のくに風土記」 木内 昇 著
〈内容〉ある日、草花の採取に出かけた紀州藩士の息子・十兵衛(後の本草学者・畔田翠山)。山中で天狗と出会ってから、面妖な出来事が身の回りで次々と起こり…。時代幻想。 (点字 完成あり、デイジー 着手あり)
●第24回新潮ドキュメント賞
「僕には鳥の言葉がわかる」 鈴木 俊貴 著
〈内容〉「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者が、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。シジュウカラの鳴き声が聞けるQRコード付き。 (点字・デイジー・テキスト・テープ 完成あり)


