それあるっ!劇場 ~きつねパンダ一家~
北九州市で元気に暮らすきつねパンダ一家が、あるある話のメインキャラクターとして、ある時は障害のある当事者として、またある時は家族として、いろいろな場面に登場する「それあるっ!劇場」
今回は「視覚障害の人」のお話です。

- 登場人物 きつねパンダ家族イラスト
エピソード28~お化け屋敷~
お化け屋敷の入口にやってきたパパパンダとパンダくん。
おどろおどろしい建物と「お化け屋敷」と書かれた看板が怖さを引き立てます。
視覚に障害のあるパパパンダもお化け屋敷は未知の世界。足を踏み入れた先にどんな世界があるのか、期待と不安を胸に、パンダくんに誘導されてお化け屋敷にいざ入場。
まずは墓場で一つ目小僧とお化けちょうちんがお出迎えです。突然のお化けの登場に目が飛び出るほど驚き、悲鳴を上げるパンダくん。ですが、隣のパパパンダは何が起きたか分からない様子。
さらに2人が進んでいくと、次はろくろ首とからかさお化けが脇から登場。パンダくんは再び「ギャー!」という悲鳴と共に、腰が抜けるほど恐怖しています。ですがパパパンダは相変わらず何が起きたのか分からない様子。
出口までたどり着くと、魂が抜けかかっているパンダくんと転職を希望するほど落胆するお化けたちとは対照的に、パパパンダが1人平気な顔で立っていましたとさ、というお話です。
これは、福祉会館を利用する視覚に障害のある人から聞いたエピソードです。
「僕、お化け屋敷に行っても全然怖くないもんね。だって見えないからさ、突然お化けが出てきても分からんのよ。見える人は突然出てくるとびっくりするらしいけど、声でもしないと出てきたことも分からないからね。なので、お化け屋敷に行っても楽しくないんよ」
たしかにお化け屋敷は、「どろどろどろ~」といったBGMを流して耳から怖さをあおり、併せて前が見えないほどの暗さの中で怖いお化けを見せることで、来た人にスリルと恐怖を体験してもらうことを目的としたエンターテインメントだと思います。
ですが肝心のお化けの存在を見えない人に知らしめることが出来なければ、お化け屋敷は怖くない、と視覚に障害のある人が感じてしまうんでしょうね(皆ではありませんが)。
いやいやいや。
目が見える人も見えない人もお化け屋敷はきっと怖いはず!
目が見える筆者は、視覚に障害のある人にお化け屋敷のスリルをぜひ味わってもらいたい(いや、むしろ悔しいのでこの恐怖を味あわせたいっ!)と思っています。
全国のお化け屋敷関係者の皆さま。聴覚や触覚で見えない人にお化け屋敷の恐怖を知らしめ、驚かせてやろうではありませんか!



