それあるっ!劇場 ~きつねパンダ一家~
北九州市で元気に暮らすきつねパンダ一家が、あるある話のメインキャラクターとして、ある時は障害のある当事者として、またある時は家族として、いろいろな場面に登場する「それあるっ!劇場」
今回は「聴覚障害の人」のお話です。

- 登場人物 きつねパンダ家族イラスト
エピソード28~そーだったのか!~
正義のヒーロー「戦え・それあるマン」のCMがテレビから流れています。
「怪獣アルゴンとの宿命の対決を見逃すな!」という映画の予告に、パンダちゃんも興味津々。
そんな娘の姿を見て、この映画に字幕がないことを知っているパパパンダでしたが、記念すべき娘の映画館デビューを見逃すわけにはいかないと、家族3人で映画館に向かいます。
「それあるキーック!!」それあるマンと怪獣アルゴンとの迫力の戦いにパンダちゃんの目はスクリーンにくぎ付け、ママパンダも意外と楽しんでいます。パパパンダはというと…やはり字幕がないと内容が分からないみたいで、なんとなくスクリーンは見ているものの、退屈そうにポップコーンを食べています(ちなみに、トレードマークのシルクハットは、後ろの人に配慮してしっかり脱いでいますよ)。
宿命の対決も終わり、世界に平和は訪れたのでしょうか? 結末は皆さんのご想像にお任せしますが、映画が終わるやパパパンダは、娘の映画館デビュー記念にと、パンフレットを買いに行きました。
帰宅後、パンフレットをパラパラとめくりながら、ついさっき見た映画を復習するパパパンダですが、ここである事実が判明します。
ごつごつした外見からてっきりオスだと思っていた怪獣アルゴンは、実はメ・・スだった!
実はこれ、聞こえない人あるあるで、登場人物の会話などから徐々に判明していく物語の背景や、今回の怪獣の詳細などは字幕がないと伝わらないことが多く、終わった後で「そーだったのか!」となりがちなんです。
もしかしたらこのメスの怪獣アルゴンは、現代社会における環境汚染の影響から、生まれてくるわが子を守ろうとして煙突などを次々に破壊してしまい、街の平和を守るそれあるマンと戦うことになったのかもしれませんね。
だとしたら、映画館帰りの車の中は、ちょっと切ない「母怪獣」アルゴンの話題で持ち切りだったでしょう。
真のストーリーを、聞こえないパパパンダも同じように知ることができるように、映画館の映画を家族一緒に楽しむことができるように、字幕付きの映画上映がもっともっと増えるといいですね。
※補足…手持ちのスマートフォンと連動して映画の字幕を楽しめる無料アプリが開発され、今は新作映画の字幕も少しずつ増えていっています。



