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それあるっ!劇場~きつねパンダ一家~

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それあるっ!劇場 ~きつねパンダ一家~

 北九州市で元気に暮らすきつねパンダ一家が、あるある話のメインキャラクターとして、ある時は障害のある当事者として、またある時は家族として、いろいろな場面に登場する「それあるっ!劇場」

 今回は「買い物あるある」についてのお話です。

〈登場人物〉

エピソード17~「スーパー」なマーケット~


 最近のスーパーマーケットの品揃えの多さにびっくりすることってありませんか?
 お客様にたくさんの物をより安く提供し、豊富な品ぞろえの中から良いものを選んでもらいたいと、棚いっぱいに並べられている商品を見ると、お店側の溢れんばかりの気持ちが伝わってきて嬉しくなりますよね。
 でも、品揃えが多くなると限られたスペースの中で商品を効率よく並べていこうと上に高く並べていくのは当然で、買い物に行った時「ちょっとこの商品高い所にあって取りにくいなー」と感じることもあると思います。
 今回登場のママパンダは、車いすユーザーです。
 買い物が大好きで、新しいもの、より安いものを見つけるためにスーパーに毎回通っています。ある時、いつも買っている、棚の一番下にあるお気に入りの洗剤が、その店一押しの商品と入れ替わっていて、棚の一番上の手の届かない所へ移動してしまっていました。思わずマジックハンドを置いといてくれ~、と心の中で叫んだとか。
 この、商品が上に移動して手が届かないエピソードは、車いすユーザーに限った話ではなく、子供など身長の低い人にもあるあるなことですよね。
 全ての商品棚を低くすれば、車いすユーザーも子どもも手の届く場所に商品を並べることができますが、そうすると限られた商品しか並べられず、お店の良さを発揮することが出来なくなってしまいます。
 今回のお話で大切なことはそこではありません。
 実はこのエピソードには続きがあって、商品棚の前でいつもの洗剤を見上げているママパンダのことに気付いた店員さんがすぐに声を掛けてくれて、無事にお気に入りの洗剤を購入することが出来ましたとさ。
 商品の場所が入れ替わったりお店のレイアウトが変わったりして、お目当ての商品の場所が分からなくなってしまうことは障害のあるなしに関わらずよくあることです。
 そんな時にお客様の困りごとをいち早く察知し、すぐに声を掛けてくれる店員さんの神対応にはとても救われるのです。
 「お客様の困りごと = お客様の障害となっているもの(今回だと棚の上の商品が取れないこと)」、この困りごとを1つでも多く解決してくれる、「スーパー」なマーケットの存在は、私たちの強い味方です。


 障害のあるなしに関わらず、すべての人が暮らしやすい社会を目指して。
 本年もよろしくお願いいたします

 

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