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しんしょう協会について

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生きがい

「いつもわくわくしながら描いています」

 水上 嘉美(みずかみ よしみ)

 

 絵を描くことは小さいころから大好きでした。絵を描く道具、きれいな色のクレパスや絵の具、色鉛筆、真っ白な画用紙が大好きで、見ていると今でもワクワクします。

 幼稚園ではお絵かきクラブ、中学生の頃は漫画同好会、高校生の頃はイラスト部と学生時代もずっと絵を描いていました。

 高校卒業後、10年くらい油絵を習っていました。油絵は、物の質感や色を出すのに、絵の具を何度も何度も塗り重ねて行くところが好きです。

 東部障害者福祉会館小倉にあったころ、「パンのみみ」という絵画サークルにも入っていました。今は福祉会館に絵画サークルが無いので残念です。

 昨年は、本人が一番びっくりしたのですが、北九州市障害者芸術北九州市長をいただきました。賞をいただいた絵は、今の自分の気持ちを宮沢賢治の詩に重ねて描いた川底の絵です。

 川の底にいる小さなカニが自分です。川の上の方では、恐ろしいことが起こったり命が失われたりしていて、でも世界は大きくて美しくてキラキラしていて、びっくりするような素晴らしいことが起こったりして…。この世界に生きている幸せを感じながら、水のとろんとした触感や水晶のきらきらした感じが伝わるといいなぁと思いながら描きました。

 私は弱視なので、絵を描いている時は、あまり全体が見えていないので、後で離れてみると遠近感がおかしかったり、なんだか実物と違ったりします。でも、それも私の絵の面白い所だと思う事にして、これからも好きな絵を描いていきたいです。

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