それあるっ! 劇場 ~きつねパンダ一家~
北九州市で元気に暮らすきつねパンダ一家が、あるある話のメインキャラクターとして、ある時は障害のある当事者として、またある時は家族として、これからいろいろな場面に登場します
今回は、ヘルプマークについてのお話です。
〈エピソード6〉~ヘルプマーク知っていますか?~
読者の皆さんは、ヘルプマークをご存じですか?
世の中には、義足の人、内部障害、知的・精神障害のある人、または妊娠初期の人など、見た目に分かりづらくても、支援や配慮が必要な人がたくさんいます。
そこで、周囲の人から配慮が受けやすくなるよう東京都がデザイン・作成し、平成24年10月から普及・啓発しているものがこのヘルプマークです。
少しずつ全国にも普及しているこのヘルプマークは、縦長の長方形で地の色は赤色、上部分には白の十字のマーク、下部分には白のハートのマークが描かれています。リュックやかばんなどに取り付けられるストラップタイプもあります。
北九州市では、自分の苦手なことや手伝ってほしいこと、緊急時の連絡先などを記載するカードタイプのヘルプカードを作成、配布しています。
(インターネットからダウンロードも可)
このヘルプマークがあることで、外見で配慮が必要には見えず、誤解を受けやすい障害のある人たちも、周囲に気兼ねなく席を譲ってもらえたり、声を掛けてもらえたりすることが期待されます。
今回登場の子パンダには内部障害があり、見た目に分かりづらいけど長時間立っていることが辛いため、乗り物では出来るだけ座っていたい・・・。けれど、満員電車でチラリと見せたこのマークを女子高生に献血マークと間違われてしまいました。
血液が不足している世の中で献血は必要なこと。でも、今の子パンダにとっては、目的地に着くまでに席に座らせてもらう配慮が必要なことなのです。
障害があるとかないとかではなく、困りごとについて、配慮が必要な人が周りの人から自然に配慮される世の中が理想であり、そのための一歩として、このヘルプマークは、外見では困りごとが分かりづらい人がメッセージをさりげなく発信できるように工夫されたものだと思います。
ヘルプマークを持っている人を見かけたときは、その人が何らかの配慮を必要としていることをご理解ください。
※このマークが正しく活用されることで、誤解を受けやすい障害のある人などへの理解が進んでいきます。
マークが悪用されて、本当に配慮を必要とする人たちが辛く悲しい思いをしないよう願っています。