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機関誌「しんしょうだより」

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LENCONの初めの一歩

伝わらない想い

身障協会職員 永松 玲子(ながまつ れいこ)

 

※サリドマイドの薬害のため、両肩から数本の指が少し出ているだけの状態で左目は失明、右目も眼球振動があり弱視(近づけば人がいるか識別できるくらい)

 

 こうして原稿を書いていると、ずっと忘れていた子供の頃を思い出し、ああ、あの頃はそんなふうに思っていたなぁっと懐かしく思ったりします。今回もそんな気持ちで書いています。

 幼い頃の写真を時々見ると、笑っている写真が多いのですが、泣いている写真もあったりします。それは別に不思議ではなく、小さな子どもなら誰でもあるごく当たり前の写真です。

 でも私の場合、その泣き方が激しかったようで、どうも写真をよく見るとわざわざ外に出て家の前で泣いているのです。写真の横に書いてあるコメントを見ると、「すねて泣いているところ」とありました。その写真を見た時、何となく思い出したことがありました。

 それは、私の言っていることが両親に伝わらず、何度も同じ言葉を繰り返し、想いを伝えようとしていたのですが、どうしてもわかってもらえない時、自分の近くにあるおもちゃを蹴ちらし、そのまま家の外に出て泣いていたのです。しかも大声で。

 「永松さんって案外かんしゃく持ちなんだなぁ」と言われれば正直自分でもそう思いますが、あの頃の私は「どうして何回も言うと?」「どうしてわかってもらえんと?」「さっきから同じことを言いよるやん」と伝わらない想いが歯がゆく、最後は外に出て泣いていたのです。

 そう、私は知りませんでした。当時私に言語障害があり、私が言う言葉のある部分、「か行」、「さ行」の発音が弱く、それらが全部鼻に抜け、ちゃんと言葉にならなかったことを。

 例えば、「おかあさん」が「おああはん」「おかえりなさい」が「おあえりなはい」という感じです。ゆっくりと一つ一つの単語ならわかってもらえると思うのですが、私は子ども。話したいことがあれば一気に話すため、伝わらないことが多かったようです。

 しかもその頃の声はガラガラ声だったらしく、声のひびきと発音の不安定さと二重に重なり、両親には聞き取りにくかったようです。

 私に言語障害があったことや、声がガラガラ声だったことを知るのはもう少し後になりますが、その頃にちゃんとわかっていればおもちゃを蹴散らすこともなかったのになぁと後悔しています。

ここまで本文です。

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