社会資源紹介コーナー~つなぐ、つながるために~
特定非営利活動法人障害者支援要会は西南女学院大学福祉課を卒業された江田(こうだ)久美子(くみこ)さんが立ち上げた法人です。江田さんにはダウン症のお子さんがいて、自分自身が子育てをしていく上で『社会資源として福祉作業所があれば、さらには自分の子ども以外の、地域で生活する障害のある子どもも活用できる場所になれば・・・』という思いを抱くようになり、法人を立ち上げました。『自立』のためには就労(働いて賃金を得る)の場所を作ることが大切です。そして地域の方に一緒に支援していただくなど、実際に利用者と関わることを通じて障害理解をしていただくことも大切です。そうした取組みで障害のある人も地域で生活しやすくなるのではと話してくれました。
要会は主に3つの事業に取り組んでいます。A型就労支援事業、B型就労支援事業、相談支援事業です。カフェ・ラポール中央図書館はA型事業所です。
また、北九州市の事業『ふれあい菜園花壇事業』も行っていて、レタスやサツマイモなど収穫した野菜を市民センターのお祭りなどの時に提供したり、カフェや売店のメニューで使用しています。土や自然に触れることで、利用者も生き生きとリフレッシュしているようです。
支援者育成にも取り組んでいて、市内の大学の学生がレクリエーションやクラブ活動にボランティアとして参加しています。また、大学で行われている実習の事前勉強の場として活用している学生もいて、一人一人合った支援をするということを学び・理解をして実習本番に臨むことができています。
利用者家族とも定期的に家庭訪問を行い、話をする機会をつくっています。ほとんどの家族が「自分が亡くなったらどうしたらいいのだろう」という不安を抱いており、本人や家族とも話し合った上で、早いうちから自宅だけではない場所(グループホームやショートステイ)やヘルパーを利用するなど、両親や他の家族からの支援だけで生活するのではなく、他のサービスを利用しながら生活できるように、サービスとサービス、サービスと利用者・その家族との『つなぎ役』も担っています。
地域で生活をするということは、専門職の人だけではなく、地域の方の力を借りる必要があります。地域で困った時に知っている人がいれば助けてもらえます。地域の方にももっと障害のある人たちのことを知ってほしいと思っています。そして障害のある人が自立して生きることができる社会になってほしいです。そうスタッフの方は話してくだいさました。
今、カフェ・ラポールでは、コーヒーの焙煎も行っていて、その焙煎したコーヒー豆で淹れたアイスコーヒー、ホットコーヒーを味わうことができます。
中央図書館に足を運ばれた際にはぜひ、『カフェ・ラポール』で、おすすめの『季節のランチ』と一緒に自家焙煎のコーヒーを味わいながら、ガラス越しの小倉の風景とそこでしか味わえない時間をお楽しみください。
カフェ・ラポール 中央図書館店 小倉北区城内4-1 電話/FAX 093-582-1940