北九州、再発見!!~ユニバーサルな観光スポットを♪~
北九州市平和のまちミュージアム
北九州市平和のまちミュージアムは、戦後75年以上が経過し、全国的に戦争に伴う悲惨な体験や生活を知らない世代が大半となる中、市民の戦争体験や当時の暮らしを物語る資料などを保存・継承し、戦争の悲惨さや平和の大切さ、命の尊さについて、今一度考えるきっかけにしていただくことを目的に、令和4年4月19日、小倉北区の勝山(かつやま)公園内、中央図書館の北側に開館しました。
先の大戦で、北九州地域では13回の空襲に見舞われ、多くの方が被害に遭われました。
また、平和のまちミュージアムが建つ勝山公園には、かつて西日本最大級の兵器工場「小倉陸軍造兵廠(こくらりくぐんぞうへいしょう)」があり、長崎に投下された原子爆弾の第一目標でした。昭和20年8月9日、原子爆弾を搭載したB29(ビーにじゅうく)が小倉上空を飛行しましたが、視界が十分でなかったため、小倉への投下を断念し、長崎に原子爆弾を投下しました。
こうした北九州地域で起こった戦争での悲しい出来事を、戦争を知らない世代にしっかりと伝えていく必要があると考えています。
ミュージアムでは、市民の皆様から寄贈いただいた、当時の生活の様子を物語る、出征のぼりや子どもたちの教科書などの実物資料のほか、小倉陸軍造兵廠で製造されていた「風船爆弾」や八幡の大空襲で使用された「焼夷弾(しょういだん)」を再現し、展示しています。
また、最新の映像・音響技術を駆使し、記憶に残る展示を行っており、小倉陸軍造兵廠を再現するプロジェクションマッピング、そこで働いていた方のインタビュー映像などをご覧いただけます。また、戦地に赴いた出征兵士、国内で戦争を支えていた国防婦人会(こくぼうふじんかい)についても実物資料のほか、アニメーションなどで紹介しています。
展示のうち、特に「360度シアター」は、平和をテーマとした日本の資料館ではここにしかない、平和のまちミュージアムを代表するものです。昭和20年8月8日の八幡の大空襲と、翌日(8月9日)、小倉に投下する原子爆弾を搭載(とうさい)したB29が、小倉への投下を諦め、長崎に向かった様子を追体験することができます。360度見渡せる映像や臨場感のある音には迫力があり、来館された際はぜひとも体験していただきたいと思っています。
建物は、全面バリアフリーで、隣接する市営駐車場から施設内のエントランスロビー、展示室まで車いすのまま移動することができます。また、車いすでもご利用できる多目的トイレも配置しています。展示解説は、スマートフォンやタブレットでQRコードを読み取ることで、日本語、英語、韓国語、中国語(簡(かん)/繁(はん))の5か国語に対応しています。また、ゾーン毎に展示概要をまとめた点字案内シートも準備しています。
多くの方が利用しやすい施設を目指して、引き続き取り組んでいきますので、ぜひ一度お越しください。
(平和のまちミュージアム事務局 企画係長 管田 智章 かんだ・ともあき)
【北九州市平和のまちミュージアム】
〒803-0813 北九州市小倉北区城内4番10号
TEL 093-592-9300
URL https://www.kitakyushu-peacemuseum.jp
開館時間 9:30~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は火曜日)、年末年始
駐車場 隣接地に市営駐車場あり(30分150円)
入館料 |
区分 |
一般 |
中学生・高校生 |
小学校 |
個人 |
200円 |
100円 |
50円 |
|
団体(30名以上) |
160円 |
80円 |
40円 |
※各手帳の交付による減免規定あり