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しんしょう協会について

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生きがい

坂口誓司(さかぐち せいじ)さん

 

「北九州市障害者芸術祭」作品展に毎年出展され、来館者の投票にて選ばれる「かがやき賞」に、毎回入賞している坂口誓司さん。爪楊枝一本一本で精密に作り上げられたお城は、360度どこから見ても完璧!細かい部分まで本当によく出来ていて、自分が小さくなって、このお城の中に入って探検してみたい!そんな作品です。

 

聞き手 「爪楊枝のお城を作ろうと思ったきっかけは?」

坂口さん「11歳の時、戦時中で焼夷弾を受けた和歌山城が燃えているのを見て、その光景

がずっと目に焼き付いていました。その記憶がずっと頭の中に残っていたので、17歳でこちら(福岡)に戻ってから作り始めました。」

 

聞き手 「現在までどのくらい作りましたか?」

坂口さん「300体くらい作ったけど、差し上げたりしたので全部は現存していません。」

 

聞き手 「製作期間は?」

坂口さん「だいたい半年くらいかかります。まず、ベースとなるプレートを作るのに3カ月、組み立てるのに3カ月という感じです。」

 

聞き手 「苦労するところや工夫しているところはありますか?」

坂口さん「60年作り続けているので、苦労することはありません。工夫しているところは、濃い色の部分はインスタントコーヒーで染めています。それから、作成するときは、まず30㎝の長さまで爪楊枝を並べてボンドで固めます。それをたくさん作って、組み立てていくという方法で作製しています。爪楊枝の並べ方が悪いと、加工する時に曲がってしまい組み立てられなくなるので、慎重に並べます。ボンドを乾かすときは、電子レンジで乾かすのですが、爪楊枝が木なので、どうしても乾くと膨らんでしまいます。それをジャッキで調整し、平らにします。」

 

聞き手 「これからどんな作品を作っていきたいですか?」

坂口さん「もう日本全国ほとんどのお城を作ったので、特にありませんが、みんなを喜ばせたり、驚かせたりするのが楽しいので、これからもずっと作り続けて行きたいです。」

 

 

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