北九州、再発見!!
北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館
今回は、古い町並みが残る歴史的情緒のあふれる「長崎街道木屋瀬宿記念館」について、現地をお訪ねし、北九州市市民文化スポーツ局の担当の方からお話を伺いました。
木屋瀬宿記念館は、地域の歴史や文化の保存と伝承を目的として、平成13年に開館しました。
記念館には、みちの郷土史料館、こやのせ座、と大きく分けて2つの施設があり、今回は史料館を見学させていただきました。
史料館は、2階建てになっており、1階入り口には江戸時代の木屋瀬宿のジオラマがあり、当時の街の様子を見ることができます。館内を進んでいくと、櫛や食器など当時の人々が使用していた品々が展示されています。こちらはレプリカではなくそれぞれの家で代々受け継がれていた品を寄贈していただいたものです。保存状態が良く見応えがあり、当時の人々の生活の様子が伺えます。また、奥へ行くと臼を挽いたり、かごの試乗などができる体験コーナーもあるため、視覚に障害のある方でも楽しみながら歴史を学ぶことができます。
2階には、江戸時代の人々が使用していた携行品等が展示されており、実際に触ることができます。そして、品物の中には、タグをパネルにかざすと音声ガイドが流れるものもあります。
史料館では年に4回企画展が開催されています。取材をした10月下旬は「祭り」をテーマに、実際に昨年の祇園祭や子供えびすで使用された山笠飾りや提灯が展示されていました。特に、地域の方が1年間かけて作成したという山笠飾りは一際目を引くものでした。
2階に上がるには、スロープとエレベーターが利用できます。スロープは八幡西区の石坂の風景を想定して壁に描かれたイラストを横目に見ながら上がることができます。
史料館では車いすの貸し出しをしていますので、必要な方は職員にお声掛けください。
また、多目的トイレは、史料館の中に1カ所あります。また、事前に連絡をすればボランティアガイドに案内を依頼することもできます。しかも、ガイドの方には館内だけでなく木屋瀬町内の案内もしていただけるそうです。
記念館では年間を通して様々なイベントが行われており、1月25日(土)には響ホール室内合奏団の方を迎えてNewYearコンサートがこやのせ座で行われます。また、史料館の方では2月中旬から3月末にかけて、「ひな祭り」をテーマに企画展が行われ、おすすめのイベントになっています。
木屋瀬は、今なお美しい景観が保たれているため街を散策するだけでも楽しむことができます。ぜひ一度お越しください。
お問い合わせ先:北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館
〒807-1261
北九州市八幡西区木屋瀬3-16-26
TEL 093-619-1149