スクリーンリーダー用に表示内容を最適化

音声ブラウザ向けページ内リンク

本文へ進みます

メインナビゲーションへ進みます

ページナビゲーションへ進みます

音声ブラウザ向けリンク終了

ここからメインナビゲーションです。

ここまでメインナビゲーションです。

 ホーム > しんしょう協会について > 

今を駆ける~障害福祉の世界に生きる人たち~

ここから本文です。

今を駆ける~障害福祉の世界に生きる人たち~

          

社会福祉法人 北九州市手をつなぐ育成会 イム・ダジョン

福岡(ふくおか)と北九州(きたきゅうしゅう)の違いがよく分からなかった頃(北九州も福岡県ですが、なぜか出身地を言うときに北九州と言っていたので)から、今年で北九州に来て丸4年になります。小さい頃から外国語をぺらぺらしゃべる人に憧れていて、大学で日本語を専攻しました。外国語を学んだことで、できる最大の経験はやはりその国で生活することだと思っていました。そんな中、当時、国際交流なども活発に行っていた社会福祉法人北九州市手をつなぐ育成会と縁があり、北九州でそして福祉業界で働くことになりました。

当法人では、3年前から知的障害者に韓国語を教える活動もしています。今年はその成果を発表する場として、韓国語演劇発表会を行いました。内容は、北九州市人権問題啓発推進協議会(きたきゅうしゅうしじんけんもんだいけいはつすいしんきょうぎかい)で発行する、人権研修入門資料(じんけんけんしゅうにゅうもんしりょう)を翻訳し劇にしました。人権について演劇というツールを通して、私たちの話を素直に色んな人に伝えることができました。

私はこの法人ではただ1人の外国人です。知的障害者の受講生と私は、この社会ではマイノリティーな存在です。私が彼らより韓国語が上手でも、日本語はそうではありません。私は韓国語を教えていますが、講座中に私の日本語が間違っていたら、いつでも誰でも前に出てみんなが教えてくれます。私は彼らにとって、今まで見たことのない、どこか足りない部分が目立っている存在で、互いに助け合うことができるので、人間的な交流がよりしやすくなるのではないかと思っています。まだまだ偏見だらけの世界で、お互いを知る、繋がる、信頼することが世の中を少しでも変える力になると信じています。私のように、彼らのように、弱い部分が目立っていないだけで、すべての人が弱い部分を持っています。

日本では近年、障害者差別解消法が施行されましたが、実際の私たちの生活の中で差別発言や差別的行動を感じる場面はしばしばあります。私は障害者じゃないから、私は外国人じゃないからではなく、いつかそうなるかもしれない可能性はだれでもあります。(海を渡れば外国人です)

 私が日本に来て、障害者福祉に携わることができたこと。自国を離れ外国人となり、様々な問題に直面したことすべてに感謝しています。

自分が起こした小さな波が誰かの心を鼓動していることを願っています。


イム・ダジョンさんの写真

ここまで本文です。

印刷用のページを表示する