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◆ 2020年度の主な文学賞受賞作品
今年度の、主な文学賞を受賞した作品のいくつかを、サピエ図書館での着手・完成状況と併せてご紹介します。
●松本清張賞
「震雷の人」 千葉 ともこ 著
〈内容〉書の力で世を動かしたい。文官を目指しながら、信念を曲げず敵陣の刃に倒れた顔季明。彼の許嫁の采春は興行一座に身を隠し、武術を磨きながら季明の仇討ちを計った。一方、采春の兄・張永は…。ロマン香る唐代大河小説。
(点字・デイジー 着手あり)
●谷崎潤一郎賞
「日本蒙昧前史」 磯崎 憲一郎 著
〈内容〉大阪万博、三島由紀夫の自決、五つ子ちゃん誕生、ロッキード事件、グリコ・森永事件…。語り手を自在に換えつつ狂騒と蒙昧の戦後を彩った様々な事件とその陰にある無数の生を描き出す長篇。 (点字・デイジー 着手あり)
●中央公論文芸賞
「家族じまい」 桜木 紫乃 著
〈内容〉認知症の母と、齢を重ねても横暴な父。両親の老いに姉妹は戸惑い、それぞれ夫との仲も揺れて…。大人の諦観と慈愛に満ちた長編小説。 (点字・デイジー・テキスト 完成あり)
●山本周五郎賞
「ザ・ロイヤルファミリー」 早見 和真 著
〈内容〉成り上がった男が最後に求めたのは、馬主としての栄光。だが絶対王者が、望みを打ち砕く。誰もがもう無理だと思ったが、夢は血とともに子へ継承されて行く。競馬をテーマにしたエンターテイメント巨編。
(点字 完成あり、デイジー 着手あり)
●三島由紀夫賞
「かか」 宇佐見 りん 著
〈内容〉19歳の浪人生うーちゃんの大好きな母親=かかは、離婚を機に徐々に心を病んでいった。自分を縛るすべてが恨めしいうーちゃんは、ある無謀な祈りを抱え、熊野へと旅立つ。 (点字・デイジー 完成あり)