はたらく
~障がいのある人が働いている企業や事業所の紹介コーナー~
今回は、訪問マッサージのお仕事をされている、視覚に障害のある本名(ほんみょう)さんを取材させていただきました。
訪問マッサージとは、病気やケガ、加齢によって身体的な不自由を抱えてしまったことにより、自力歩行が困難になったり、在宅治療が必要になった方等を対象とした事業です。
国家資格を持った治療師が、自宅や介護施設等に直接お伺いして、医師の同意のもと健康保険(療養費)を使った施術を行っています。
本名さんは、30歳の時に病気により中途失明となり、その後資格を取り、現在は「レイス治療院小倉南」に勤務されています。
Qご自身について教えて下さい。
A 元々、広島県在住で、警備員の仕事をしていた30歳の時に病気で視力を失いました。
その後、地元のあん摩マッサージ指圧師の養成施設「広島聖光学園」で国家資格を取得し、京都ライトハウスで生活訓練をうけた後、41歳の時に北九州市に引っ越してきました。
Q北九州はどうですか?
A 広島は電車なのですが、北九州には、モノレールがあり「はやい!!」と感動しました!!
あと、近くに環境ミュージアムやいのちのたび博物館、官営八幡製鉄所世界遺産などがあり、楽しむ場所がたくさんあります。
Q現在のお仕事について
A 高齢者や障害のある人のご自宅に、アシスタントのスタッフと同行し、体の悪い部分の治療(マッサージ)をしています。患者さんと毎日の出来事や、スポーツの話しなど、アシスタントのスタッフと共にお喋りが出来て楽しいですよ。
Q趣味はありますか?
A 点字図書館のサピエでも、健康についての本をダウンロードすることが多く、近くの障害者スポーツセンターアレアスにあるトレーニングジムに月に3~4回通っています。
6年前から通い始め、半年前に初めてランナーズハイを体感しました!!
(※ランナーズハイとは、きつく苦しい状態が爽快感や快感に変わり、幸福感さえ得られること)
更にトレーニングに拍車がかかり、シルベスター・スタローンのような肉体に憧れ、ランニングや筋力トレーニングに励んでいます。また、ジャベリックスローもやってみたいです。
(※ジャベリックスローとは、陸上競技におけるやり投の小中学生版種目で、ロケット状の投擲物(とうてきぶつ)を投げる種目)
管理者の泉さんにお話しをお聞きしました。
職場で配慮していることは、配置が変わったらすぐに伝え、わかりやすく丁寧に説明するように心がけています。また、アルコール消毒や手洗いを徹底し、感染防止対策を行っています。
貴重なお時間ありがとうございました。体を鍛えることが大好きな本名さん。益々のご活躍期待しています。