北九州市聴覚障がい児育児サークル
「みみずく」
代表 入江 亜矢子(いりえ あやこ)
「みみずく」は2017年12月に、通所で療育に通っていた保護者たちが集まって、活動を始めました。当時2~3歳だった子どもたちは、現在は小学校に通っています。その後活動の輪が広がり、現在では幼児~中学生までが参加してくれるサークルになりました。聴力の程度に決まりはなく、中等度難聴の子や一側性難聴の子も参加していました。
団体の目的としては、以下のものがあります。
・きこえない・きこえにくい子どもを育てているご家族と、何より当事者である子どもたちが交流できる場
・情報交換や学習の場
・これから生まれてくる同じ立場の子どもとご家族にとっての安心の場
子どもたちの所属先が様々なので、補聴器や人工内耳を装用している子同士が話せる、大切な場になっていると感じています。また、子どもたちの将来を知るために、成人された聴覚障がい者に来ていただき、講演や交流を通して成人後の様子を知る機会を設けています。
最近は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、活動を中止していた期間がありましたが、現在少しずつ活動を再開し始めています。また、メール連絡であれば同じ保護者同士で相談する場としても活用していただいています。
活動内容の紹介(過去に実施したもの)
クリスマス会、納涼会、お花見、お買い物体験、そば打ち体験など
先輩ママの講演、心理士や言語聴覚士による学習会、成人した当事者の講演など
活動の時には、きこえない・きこえにくい子どもたちが分かりやすように視覚的情報を提示すること、保護者に協力してほしいことを伝えるようにしています。ボランティアさんや支援者の方々にご協力いただき、マンパワーを充実させるとともに、地域で協力してくれる方がいることを知ってもらっています。
安全に、楽しく、そして普段の生活で頑張っている皆が「きこえ」の面でストレスフリーをなるように、工夫しています。
みみずくの活動は、子どもたちにとって良い刺激になっていますし、のびのびと楽しそうに参加する子どもたちの姿は、保護者にとっては何よりの喜びです。今後は、コロナ禍前のような活動の頻度は行えませんが、子どもたちの長期休暇に合わせて楽しい企画を行いたいと思っています。