会館利用団体の紹介
音訳グループ
代表 宮島 洋子(みやじま ようこ)
【読書バリアフリーを目指して】
皆さん、こんにちは。
私達「山法師」は1979(S.54)年7月1日に発足した北九州市立点字図書館所属の音訳ボランティアグループです。視覚障害者のための録音図書作りを主目的に設立されました。
会員(登録者)の作品は、主として北九州市立点字図書館を通して全国視覚障害者情報提供施設協会が運営しているネットワークシステムのサピエ図書館に音訳データがアップロードされ、全国の利用者に提供されます。
音訳の際は、書いてあることがらを正しく伝えることが大切です。それは、著者の権利(著作権)を守るために重要なことだからです。
正しい日本語で読まれ、視覚的資料が適切に説明されており、一度聴いただけで意味が理解できる音声情報を利用者は求めています。
そのため例会では、アクセントやイントネーション・文のまとまり等に気を付けて読むことはもちろん、写真・イラスト・図表・マンガ等をどう説明するかなどについても学びます。
活動の場はいろいろあります。
・自治体広報紙・誌(「市政だより」「会館だより」「しんしょうだより」等)の録音製作
・週刊誌の録音製作
・北九州視覚特別支援学校の録音図書製作や対面朗読
・小倉南図書館での読み聞かせ(毎月第1土曜日)、(3年に1度はクリスマス会開催)等々
それぞれの場で例会での研修が役に立っています。
市政だより(全市版)の録音製作と週刊誌の録音製作時には東部障害者福祉会館を、市政だより(区版)の録音製作時には西部障害者福祉会館を利用させて頂いています。
現在の会員は17名。市内の全ての区から、音楽室を目指して集まります。
「山法師」の例会は月2回。第1月曜日は午前中、第3月曜日は午後からです。活動場所は東部障害者福祉会館の音楽室です。音訳者にとって声のエクササイズは欠かすことのできないものですが、音楽室は発声練習や「五十音の歌」等で大きな声を出しても安心できる部屋です。
また、東部障害者福祉会館はJR戸畑駅から歩いて1分のウェルとばた6階にあります(駐車場完備)。
市内全区に通じるバスのバス停は目の前です。(まずは、ご見学、いかがですか。)
ところで、今年の夏は「山法師」の創立者の一人が逝去されるという忘れられない夏になりました。その日は、1979年本会発足の日と同じ、7月1日。44年目の夏でした。
私たちは、これからも「目の見えない人々の光になろう」「障害の有無に関係なく、文化を等しく共有しよう」との思いを大切に、活動に取り組んでまいります。