ワタシのコト
~福祉会館を利用している皆さんの紹介コーナー~
安村 理恵(やすむら りえ)さん
今回は会館を利用している聴覚に障害のある安村さんに、ご自身のコトを書いて頂きました。
安村さんは、西部障害者福祉会館で開催された「盲ろう者通訳ガイドヘルパー養成講座」や「点訳ボランティア養成講座」を受講され、現在、盲ろう者通訳ガイドヘルパーとして、盲ろう者の生活支援に携わっています。また、ダウン症の娘さんと一緒に日本舞踊のサークル【聖幻会】(せいげんかい)で活動されるバイタリティー溢れる笑顔が素敵な女性です。
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4歳の時に高熱が続き病院を受診しても原因が分からず、自分では覚えていないのですが、その時私はものすごく泣いて「歯が痛い!」と言っていたらしく、病院で診てもらうと直ぐに手術が必要な状態でした。
術後、日常生活に戻り、近所のお友達とままごと遊びをしていた時、母が「りえちゃん」と叫んでも返事がなく、お友達が教えてくれて振り向いた私に母は、異変を感じ私に聴力検査を受けさせました。聴力検査の部屋は、電話ボックスみたいで、重たそうなドアを開けて中に入ると薄暗くヘッドホンやたくさんのコードがあったことを今でも鮮明に覚えています。
補聴器が必要と分かってから、母は耳鼻科の先生へ何度もお願いをして、言語訓練が受けられる所を紹介してもらったそうです。昔は、北九州市にはまだなくて、博多まで母と二人でJRに乗って通いました。今の生活が出来ているのは、母のおかげなので、とても感謝しています。
西部障害者福祉会館は、ほぼ毎週利用していて、娘と事務所前を通るたびに、職員の方が手を振ってくれ元気とパワーをもらっています。
会館に来るようになり、娘を通してたくさんの方と繋がることができました。
聖幻会(日本舞踊)の活動やワークショップ、会館講座などで学びながら、新しいことにチャレンジし、娘と一緒にたくさんの経験と思い出を作りたいと思います。
これからも笑顔で楽しい出会いに期待!!