ワタシのコト
~福祉会館を利用している皆さんの紹介コーナー~
河本 成実(かわもと なるみ)さん
平成30年11月2日の早朝。自宅のお風呂掃除中に、軽いめまいに襲(おそ)われ、貧血だと思い、内開きのドアの前にしゃがみ込みました。しばらくして、めまいが治(おさ)まって来たので掃除の続きをしようと思い、右側にある手すりを掴(つか)んで立ちあがろうと力を入れたのに、何故か左側にぜんぜん力が入らないのです。おかしいなと思い何回か試してみたけどやっぱり左側には力が入らない。いつもの掃除時間より遅いため母がベランダ側の窓から声を掛けてきたので、『左側に力が入らない』と訴えました。
内開きのドアの前にいる私を母が四苦八苦(しくはっく)してお風呂場から引っ張り出し、寝かせました。
動転(どうてん)していたらしい母が救急車を呼ぶために電話をかける際に、『救急車は119番110番どっちだっけ?』と私に問いかけ、『何で私に聞くの?』(笑)と返したところまでは何とか意識はありました。
次に目が覚めたのは病院のベッドの上で、脳出血の後遺症(こういしょう)でもうすでに左半身麻痺(まひ)の状態でした。最初は、自力では起き上がる事も出来ませんでしたが、リハビリの成果で、現在では装具付きですが自分の足で歩く事は出来ています。
周りの環境にも恵まれ、倒れてから半年も経たない内に仕事にも復帰出来ました。
入院中にネットで障害者福祉会館の事を知り、退院後すぐに参加した春の交流会で友人と出会い、又、お菓子作りサークルに参加するきっかけにもなりました。
現在はコロナの影響でサークルの活動は有りませんが、その他の会館での講座を受講したりしています。その講座を様々な事にチャレンジするきっかけにして行きたいと思っています。