障害福祉の活動拠点としての障害者福祉会館
前回は、会館運営を検討する運営委員会の下(もと)に、日々の事業運営を会館とともに実施する、当事者団体・ボランティア団体・関係団体で構成された幹事会が設置されたことを書きました。
この幹事会で、会館機能はどのような機能を持てばいいのか検討に入りました。具体的な内容は、
1. 情報センターとしての機能:情報の共有化のため、機関紙、ポスター、パンフレット等、各地・各団体の実践資料を収集・整理し公開する。
2. 活動センターとしての機能:障害福祉活動に必要なコピー機、輪転機(りんてんき)等の各種機器をそろえ、誰でも気軽に利用できるようにする。
3. ボランティアビューローとしての機能:調査活動等によるニーズの開拓
およびボランティアの養成、需給調整(じゅきゅうちょうせい)、斡旋(あっせん)、相談をする。
4. サロンとしての機能:障害者やボランティア、また一般市民が気軽に
交流できる場にする。
5. 学習・研究の場としての機能:活動を高め広めるため、市民福祉講座、
相互学習会、ボランティア研究集会、講演会、映画会等を企画し実施する。
6. 共同の事務所としての機能:郵便受けやロッカー等を設け、グループの
連絡事務所として利用できるようにする。
初年度として実施する内容は、
① 各団体のコーナー、掲示板の設置。
② 広報誌としての「会館だより」の発行。
③ ボランティア養成講座の実施。
④ ボランティア登録(とうろく)制度の整備。
⑤ 会館オープン記念日としての「会館まつり」の実施などが幹事会で提案され、事業実施も幹事団体で担うことになり1年目がスタートすることになりました。