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今の福祉を考える~法人リーダーに問う

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今の福祉を考える~法人リーダーに問う

キーワードは、“ボーダーレス”

北九州市障害者芸術文化応援センター センター長 藤岡 保(ふじおか  たもつ)

 

   私は、障害者芸術文化応援センターで、障害者の芸術活動の支援を行う業務に携わっています。

   近年、障害者の芸術活動は、既存の価値観にとらわれない芸術性が国内外において、高い評価を得ています。これらの、障害者が生み出す芸術作品は、美術の世界で常識とされたこれまでの芸術の評価軸に影響を与え、現在では芸術の範囲に広がりや深まりを持たせ得るという点でも芸術文化の発展に寄与する可能性があると注目を浴びています。

 

   あたりまえのことですが、障害者だけでなく多様な芸術文化活動に接することにより、生き生きとした潤いのある生活を追求する権利は、人として誰もが 持っているものです。それは、芸術やアートが芸術家と呼ばれる特別な人たちの独占物ではなく、誰もが生活の中で関わることができることを意味します。

 

   現在、障害者の芸術活動をとり巻く環境は、必ずしも十分とは言えないのが現状です。障害者アーティストが自由に表現する場の確保や、障害者アートの理解の啓発などがこれからの課題です。芸術活動は障害の有無を超えた、普遍的な、みんなの芸術(ユニバーサルアート)でなければなりません。

 

   障害者にとって芸術という分野は、障害を受け入れながら、それを乗り越える可能性を持つ分野として重要な意味を持っています。そして、障害のある人の中には、独自の想像力の中から生み出される「眠った才能」が隠れている可能性が、まだまだあります。このように芸術の可能性は無限であり、ボーダー(境界)は存在しないのです。

 

   障害者の芸術活動が、単に障害者自身の生活圏の拡大や社会参加に役立つというだけでなく、障害者と一般の人たちをつなぐ障害福祉を取り巻く様々なボーダー(境界)を取り除くきっかけとなればと思います。また、コミュニケーションの場として、芸術活動という場が素晴らしい空間(場所)になるように、これからも応援センター職員として障害者アーティストと一緒に取り組んでいきます。

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