それあるっ!劇場 ~きつねパンダ一家~
北九州市で元気に暮らすきつねパンダ一家が、あるある話のメインキャラ クターとして、ある時は障害のある当事者として、またある時は家族として、これからいろいろな場面に登場します。
今回は視覚に障害のあるご夫婦のお話です。
<エピソード1(視覚障害の人によくある話)>
北九州市障害福祉ボランティア協会 障害あるある川柳最優秀作品
「丁寧に挨拶交わせばわが夫」
見えない人で、ご近所付き合いを考えて、普段から近隣の人には極力声をかけている方もいます。
今回は、向こうから人の気配がしたからご近所さんだと思って挨拶をしたら相手は自分の夫だった、というオチ。
見えない人同士、声を聞くまで誰か分からないので、こういうことはよくある話。
見えない人は、視覚に代わる音情報(周囲の音や声など)で周りの状況を把握し、その人が誰かを判断します。
今回は、見えない人の積極的行動の結果による、ちょっぴり恥ずかしい経験のお話となりましたが、声かけについて見てみると、初めてお会いする見えない人に対して、見える人は、自分が見えているのでつい名乗らずに声をかけがち。
見えない人もベテランになると、名前を聞かずとも声を聞いたら誰か分かるリスト(声の引き出し)を頭の中に持っていますが、それも無限ではありません。また、見えなくなって間もない人は、近しい人以外の声は誰なのか、声の引き出しもまだまだ少ないです。
もしかしたら、そのまま会話が終わって「あの人は誰だったんだろう?」と、見えない人に思われているかもしれませんよ。
見えない人に声をかけるときは、まずは自分の名前を名乗るようにしましょう。